『ダンナ様はFBI』うちの夫に似てて共感しまくり

『クリミナル・マインド』とか『ミッションインポッシブル』とかいうFBIやらCIAやらが活躍するストーリーを好んで見ているわたし。

安全地帯、日本に住んでいる身としてはこういったのは完全にフィクションの領域なんだけど、実際にアメリカには存在するわけで。

『ダンナ様はFBI』というタイトルを見たときに、実際はどんなんやろ?という興味があって読み始めました。

ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

うちのアメリカ人夫と似てる

わたしの夫もアメリカ人なんだけど、彼もちょっと変わってて?一般の人とはまったく違う考え方とかを持ってるのよね。

こだわりもめっちゃ強い。

で、この本に出てくるダーリンと同じく、日本語は話せずパートナーである私を秘書がわりに使うこと日常茶飯事。

なかなか妥協しないタイプだから、何か交渉ごとが発生するたびにわたしは間に挟まれオロオロ。

ことが落ち着けばようやくホッとするっていうのを繰り返しながらの生活なので、元FBIのダーリンに振り回される著者の気持ちがよくわかるというか、めっちゃ共感した。

いやーほんと、大変です(^◇^;)

ほんと、とんでもない男をパートナーに選んでしもた!笑

FBI仕込みの心理作戦

育児のかたわら副業でフリーランスで働いている身としては、このダーリンの心理作戦というのが「なるほどぉ!」という感じですごくタメになった。

いろいろ書いてあったけど、まずは初対面からスッと相手の心をひらくため、出会って早々瞬時に笑顔を見せるというのを実践してみようと思う。

まあ、在宅フリーランスなので人と会うことはほぼないんだけどね←なんじゃそら

でもでも、ママ友とか夫の友達とか、仕事以外でも使えそうだし、練習してマスターすることにする。


ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

『名画で読み解くロマノフ朝』ロシア皇帝ヤバイ人多すぎん?

『大黒屋光太夫』を読んでから、ロシアについて興味を持ったので、何か読みたいと思って手に取ったのがこの本。

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)


ロシアに関しての知識はほぼなくて、イメージとしては「でかい!」「寒い!」とか、そんなもんだった。

でもこの本を読んで、ある程度の知識は身についた気がする。

読んで良かった当たり本です。

『名画で読み解くロマノフ朝12の物語』総評

いつかこの本に登場した名画を美術館で眺めてみたい。

アートとか芸術とか「よくわかんない」って思ってたわたしが、こんなことを思うようになったのだからびっくりだよね。

知識って大事。

知識があればこそ、細部にまで目が行くし、その時代の人びとに想いをはせることができるのかも。

イワン皇帝ヤバすぎ。

イワン雷帝、学生時代に世界史で習ったはずだけど名前だけしか覚えてなかったのよね。

こんなにヤバい人だったなんて知らなかったよ〜!

ロシア=田舎 っていうイメージはなかった!

デカイ=偉大 みたいな安直なイメージでいた←

でも、当時のヨーロッパでは田舎っぺ扱いだったらしい。これは初知りですわ。

ロシア人の冷酷さ

なんというか、残酷オブ残酷。

ロマノフ朝ほろびるときも、すでに退位した一家を全員皆殺しするんだけど、ほんと徹底してるなと思った。

ロシアと日本のつながり

太夫の話に出てきたエカテリーナ2世。ドイツ人だってね、びっくりだよ!

しかも光太夫の境遇に同情して「おかわいそうに」って帰国をサポートしてくれたってエピソードから温和な貴婦人ってイメージだったんだけど、夫を殺して女帝になったって書いてあって「まじか〜!」ってなった。

ロシアと日本の関わりといえば大津事件も出てきた。

わたし名前こそ聞いたことあったものの内容なんてさっぱり忘れてたよ。

日本人がニコラス2世を斬りつけた事件だってね。

「あーね、なんか聞いたことあるわ、その話」ってちょっとだけ記憶の彼方から出てきた感じ。笑

不死身のラスプーチン

病気を治すヒーリングの力も持ってたらしい。

ロシア皇帝ニコラス2世の息子アレクセイが血友病(当時は不治の病)で、医者はみんなお手上げだったのにラスプーチンは幾度も奇跡を起こしたとか。

でも、せっかく治してもらったけどロマノフ一家は全員暗殺されちゃうんだよね、最後。

家族想いのニコラス2世、国を顧みず政治をサボって家族でクリミア旅行ばっかりしてた結果、味方がいなくなって最後は大事な家族のいのちも失っちゃうの、皮肉だよね。

ロシアめっちゃ面白いやん

ロシアに関する知識ほんと皆無だったんだけど、この本読んで最低限の基礎知識?みたいなのはついた気がする。

むかーし学生時代に学んだアレコレが「これ、そういうことだったんや!」とか、「この人名前だけ覚えてたけどこんな人だったのか〜!」って新しい気づきと一緒に記憶に残る感じ。

タイトルがね、「名画で読み解く」って枕詞ついてて「名画?ゲージュツ?なにそれ美味しいの?」って人はまず手に取らない本だと思うんだけど。

そういうアートとか全然わかんないって人が読んでもめちゃくちゃおもしろいから、ぜひ読んでみてほしい。

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